産島は上平地区の対岸に位置する無人島です。天草富士とも称され、文字通り美しい稜線を持った島です。周囲は4kmほどで、標高は260m程度です。
神功皇后がこの島に寄港され、出産をされたと言い伝えられています。産湯の水にされたという神池があり、この池の水は涸れたことがありません。また水が豊富な島で水田も古くより作られ、鎌倉時代には開墾されていた記録があります。
産島には上平八幡宮をはじめとして、稲荷社、弁天社があり、途中の峠には峠の神様、そして山頂には愛宕様が祀られています。対岸の女岳(梶木岳)には役行者が祀られており、伝承では山頂で護摩修行をされたことになっています。